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Cafe の空耳 <34>日本人のアイデンティティ

      



                 Cafe の空耳  <34> 

                                        日本人のアイデンティティ


とかく言われるのが「日本人のアイデンティティは何か?」である。

こういうと、中央アジアのモンゴロイドで・・・などと日本人のルーツから話さなくてはいけないのだろう
か。

ここでは、戦後の日本人の精神構造の話しにしようと思う。

そこでだ、八百万(やおよろず)の神を信仰してきた日本人は、戦前、戦中と天皇を現人神と呼び、神

道上の概念としていた。

しかし、大東亜戦争に負けた日本は、占領軍最高司令官マッカーサーのもと、GHQの占領政策で天

皇は象徴とされ、統一意識が希薄になって行った。

そして我々は、戦後復興高度成長の中、西洋化に限りない憧れを抱き始めた。

アメリカのTVドラマ「パパ大好き」では、家電に囲まれたアットホームさに憧れ、学生はファッションで 

さえアイビー・リーグに憧れた。

すなわち、我々はアメリカ人になりたくなったのだ。

これで完全にナショナリズムさえ希薄になってしまった。

国はアメリカに守られ、若者は徴兵制度もなく、自ら国をを守ろうという共通意識もそがれた。

そう!この国民の共通意識の欠如こそが問題なのだが、それは戦後の義務教育に問題がある。

国民の休日である、建国記念日の意味さえ教えていないのだ。

もっと明確に、自国の民族意識や祖先の崇敬を教育する必要があるのではないのか。

神話を起源とした大和民族として。

とは言え、あのワールド・カップサッカーの時の熱狂はどうだ。

日本中が一致団結したではないか。

あれはナショナリズムではないのか?はたまた唯のお祭り騒ぎにすぎなかったのか?

話しはナショナリズムになってしまったが、このように多くの人がアイデンティティとナショナリズムを

混同しているのも事実だ。

では日本人のアイデンティティは何か?

それは個々の中に存在し、個々が何か自信となるものを持てばいいだけなのかも知れない。

最後にこんな事を言った人がいた。

アメリカは「自由」

フランスは「平等・友愛・自由」

日本は「温泉・グルメ・お笑い」だと。

なるほど・・と納得してどうする!
 

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